“大草原の小さな家” ローラの故郷を訪ねる旅

ローラ・インガルス・ワイルダーが生まれ、育ち、学んだ町では、何処でもローラを誇りとして”ローラのハイウェイ“という道路まで出来ました。 彼女が生まれ、住んだ家、教会、学校などはそのまま、またある部分は修復されて、史跡として保存されています。勿論、ローラが飛び回った大草原はまだそのまま残っています。毎年、夏にはウォルナットグローブ、ペピン、デスメットでは一世紀以上も前の生活を偲んで野外劇が上演されます。 ローラの物語は消えることなく続きます。アメリカ文学の不朽の名作だからです。
そしてローラを愛する人々の為に、このツアーは捧げられます。

第一日目; ミネアポリスからペピンへ。
ウイスコンシンの深い森に、チャールスとキャロラインは移り、開拓生活を始めた1863年に二人はペピン湖から11キロ離れた開墾地に落ち着いた。ここが「大きな森の小さな家」の舞台であり、メアリが1865年、ローラが1867年に生まれた。ここに復元されたインガルス一家の丸太小屋がある。「この丸太小屋で過ごす冬は長くて寒かった。暖炉には火が赤々と燃え、父さんがバイオリンを弾いてくれた」。 この町では、毎年9月にローラの野外劇が上演されます。町内では、昔ローラが編んだ様なキルトを売っている小さな店がいくつかあります。ローラの博物館では、父さん、母さんの写真、ローラの幼少時代の手紙、衣類、昔の小道具などが沢山展示されています。家族が日曜日の教会の帰りに遊んだ湖畔の小さな公園に、今では小奇麗なレストランが出来て、ここで懐かしい田舎料理を食べましましょう。

Little House On The Prairie Tour


第二日目; ペピンからウォルナットグローブへ。
ここは「プラムクリークの土手で」の舞台。インガルス一家は1874年から76年までと
1877-79年までの2回、ここで暮らした。「キャンサス州のインデペンデンスから幌馬車で長い旅を続け、ここで父さんは小麦を育てるのには最適だといい、クリークの高い土手を掘って横穴小屋を作ってくれた」。 ここで有名なバッタの襲来があった。プラムクリークは今も相変わらず流れている。かつてのインガルスの農地は今はゴードン夫婦のトウモロコシと大豆の畑になっている。横穴小屋はいわば地中の家だったから、冬は暖かく、夏は涼しかった。何年かの風雪の為に昔の小屋はなく、今は大きな窪みが残っているだけで、小屋の位置を示す立て看板がある。「小麦の豊作を見越して、父さんは新しい木材でプラムクリークのほとりに、素晴らしい家を建てた。引越しの日に、父さんは母さんに新品のストーブをプレゼントした」。この家が今では記念館となり、開拓時代に使われた道具、ローラが実際に使ったキルト、インガルス一家のゆかりの品々が展示されている。また、小さな教会や、昔の学校、懐かしい幌馬車などを見ることが出来る。このウォルナットグローブでは、毎年、夏には、昔の衣装に身をまとい、インガルス一家、ビーダルさん、ネルソンさん、ケネディさん、オルソンさんなどに扮して、野外劇を開催してくれます。ローラ一家がこの土地で経験した厳しく、辛く、そして暖かく、楽しかった日々を再現してくれます。この劇を見る為に、世界からローラファンがやってきます。父さんが歌った歌「旅は沢山したけれど、苦労も山程あったけど、何処へ行っても自分の力で生きて行くのが一番さ」。


Laura Ingalls Wilder Tour
ウォルナットフローブのダッグアウト



第三日目;ウォルナットグローブからデス・メットへ。
「シルバーレイクの岸辺で」の舞台。ここは父さん、母さん最後の土地。一家はここに1979年に定住した。ローラはこの町を「大草原の小さな町」と呼び、シリーズの後半5冊はここを舞台にしている。1879年の春ここで悲劇が起こった。メアリが病気になり、挙句の果てに失明した。それからローラはメアリの目の代わりを務め、二人の強い姉妹愛の絆が結ばれた。「長い冬」
は1880-1881年の歴史に残る厳しい冬の物語。インガルス一家はこの冬を必至で乗り切った。食べ物は底をつき、小麦をコーヒー引きでひいてそれでパンを焼いた。 石炭もなく、大草原には燃やす木さえなかった。人々は干草を手で硬くよって、それを燃やした。父さんはいった「意志あらば、道あり」。こうして遂にインガルス一家は長い冬に打ち勝った。ここで、父さんが勤めた判事公舎、学校、組合教会、父さんの店、ローラが初めてアルマンゾに会った本通り、 デス・メット鉄道駅、父さん母さんが経営したホテル、ローラの記念館、ガース・ウイリアムズ
一家の農地、雑貨店などが当時の面影を見せてくれます。このあたりのホテルやBBに宿泊すると、世界から訪れるローラファンと懐かしいテレビ物語の話で花が咲くでしょう。こうしてペンパルもできるでしょう。

文中「」下記はローラ著書の本からの抜粋。出版社:(株)求龍堂 訳・文:谷口由美子

 

アイテナラリー:
第一日目; 08:00 ミネアポリスのホテル発
      10:00  ペピンの丸太小屋に到着。ローラ博物館見学。湖畔でランチ。
      16:00  土塀作りの小屋(ダッグアウト)。ローラ博物館見学
第二日目; 09:00  ウォルナットグローブの町散策。 横穴小屋、プラムクリーク見学
      この日の午後にミネアポリスに帰るか、 デスメットに移動してブルッキング
      のホテルにチェックイン。
第三日目; 09:00  デスメットの町見学。
      18:00  ミネアポリスに到着